

私がTOEFL iBTのListeningの勉強をしている時に大いに悩んだ言葉が、
“Can”と”Can’t”です。
ネイティブの発音を聞いていると、まったく区別がつかないのです。
どっちを発音したのか?
この違いが聞き取れないと、意味が真逆になりますので、私としては深刻な問題でした。例えば、
A: “You can do it!”
B: “You can’t do it!”
以前のブログの記事でも取り上げましたが、”t”は無声音のため、ネイティブは基本的に発音しません。
よって、A, B両方とも、「ユーキャンドゥーイッ」となります。
これは困りました。否定の意味を含む”n”の音をA, B両方とも含んでいますので、聞き分けることができません。
どのように聞き分けたらいいのでしょうか?
英語を教える免許を持つアメリカ人のインストラクターが経営している近所の英会話スクールに通っていた時に彼に質問しました。
彼は明確に発音の違いを説明してくれました。
A: “You can do it!”の”can”は「クン」
B: “You can’t do it!”の”can’t”は「キャーン」
A: 「ユークンドゥーイッ」
B:「ユーキャーンドゥーイッ」
Aの「クン」は軽く発音する感じで発音します。
一方、Bの「キャーン」はアクセントをつけて発音します。
強めに意識して明確に「キャーン」と発音すれば否定の意味で聞き取ってもらえます。
すこし音を伸ばすようにすると、発音を強めにしていることが伝わりやすいかと思います。
“t”を発音する必要はありません。
強く「キャーン」と発音すれば、ネイティブは否定の意味をくみ取ってくれます。
このことを知ってから、Listeningの時に悩まなくなりました。
また、留学生活を始めてからも、このことは大いに生かされ、会話に十分に取り入れることができました。
中学英語では、”can”を「キャン」と発音すると学びますし、”can’t”を「キャントゥ」と発音すると学びます。
中学の娘にもこのことを聞いてみると、同じようなことを学んだといいます。
私が中学英語を受けた30年以上前も現在も教え方は変わっていないのですね。
しかし、ネイティブはこのようには発音しません。
今日から是非、”can”は「クン」と軽く発音し、”can’t”は「キャーン」と強く発音してみてください。
ネイティブには自然に伝わることうけあいです。