

日本でTOEFLの勉強をしている時や英会話スクールで学んでいる時には知ることがなく、留学生活を始めてから知った表現があります。それは、
“Not a big deal!”
クラスメートのサウジアラビア出身の彼は、見るからに自信満々の人でした。一方、留学したての私は、英語で講義される内容をなるべく理解できるように、事前にハンドアウトをプリントアウトして意味の分からない単語を調べておき、ハンドアウトの全体の流れを把握し、講義中はボイスレコーダーで録音しながら、一生懸命カタカナでノートを取り、講義後は図書館などで再度講義を聞き直して内容を理解するなど、英語力のハンデをなんとかカバーしようとしている毎日でした。サウジアラビア出身の人と出会ったの初めてでしたが、彼を見ていると、アラブ系の人は生まれながらにして自信満々なのかと思ってしまいます。その彼と私が英語で話していると、彼はよく、
“Not a big deal!”
と僕にいうのです。最初は意味がよくわからなかったのですが、会話の前後から推測すると、「大したことないよ!」なんだなと分かってきました。このフレーズを知った私は、講義の予習や課題で切羽詰まっている時に、
“Not a big deal!”
と口ずさむようになると、なんだか自然とストレスが軽くなるのを感じました。
“Not a big deal!”
皆さんも、切羽詰まったときに発音してみてください。コツは、軽くサラリということです!
“Not a big deal!”
日本に帰国して働いてからも、時々口にします。プレッシャーがかかっていても、
“Not a big deal!”
子供が、勉強が分からなくてワーワー言っている時には、
“Not a big deal!”
と声がけします。なかなかかっこよくて、気軽な英語表現ですよね。
若いころは、勉強が分からなくて悩んでいたり、仕事で失敗して落ち込んでいたりしたときは、私もクヨクヨしていました。しかし、失敗したことを強引に前向きに捉えてしまうとか、すべてを強引にポジティブに解釈してしまう癖をつけると、立ち直りが早くなります。私の若いころを知っている仕事の同僚は、私のことを「ミスターブルー」と呼ぶくらい当時はマイナス思考でしたが、今では何でもポジティブに解釈するようになっていますので、人間は変われるものだと経験を通して痛感します。マイナス思考になったら、
“Not a big deal!”