ーSpeakingーTOEFL iBTの勉強方法

今回はSpeakingのスキルについてです。TOEFL iBTの大きな特徴は、このSpeakingのスキルを客観的に評価する点です。Speaking以外のスキルであるReading, Writing, Listeningは自主学習で何とかなるスキルですが、Speakingのスキルは、自己流で話しても、それが正しい話し方(答え方)なのかが評価できません。よって、自主学習によるスコアの上昇は難しいと実際感じました。

地元の英会話スクールに通いました。そこのインストラクターは、全員英語を教える免許を持っているアメリカ人とイギリス人でしたので、学ぶ内容はとても良かったのですが、TOEFL iBTのSpeakingのスコアを短期間で上げたいと思うと、彼らはTOEFL iBTを受けたことがないので、あまり要領を得ませんでした。

そこで考えたのが、TOEFLに特化した学校に通うことでした。私の地元には残念ながらそのような学校はありませんでした。調べたところ、東京にはいくつかあることがわかりました。週末にTOEFL iBTのSpeakingのコースを提供している学校をいくつかリストアップし、模擬授業を受けに2~3回上京しました。その結果、私の地元からも通いやすい秋葉原にある学校に決めました。コースの期間は約3カ月弱。毎週日曜日の午前中に新幹線に乗り、英語のCDを聞きながら上京しました。90分のレッスンを受講後、帰りの新幹線の中でも英語のCDを聞きながら帰るということを繰り返しました。平日は、仕事を終えて帰宅後、家族が寝静まった夜にSpeakingの課題を練習して、日曜日のレッスンに臨みました。

そのSpeakingのコースは20点(30点満点)を目標にした内容でした。日本にいながらの勉強では、20点までしかスコアを上げられないものなのかと当時は思いました。結果、私の最高点は19点でした。コースを受講した当初は、なかなか英語が口に出なくて苦労しましたが、3か月後には19点をとれるまでになれたので、自分としては満足でした。

TOEFL iBTのSpeakingは、あるトピックを英語で問われて、そのトピックに対して賛成か反対かを1分間で考えて英語で述べるのですが、この訓練は、のちのち留学時のプレゼンテーションの時に大いに役に立ったことを覚えています。英語は日本語と比較して論理的な言語ですので、論理的な構造で意見を述べる必要があります。そのため、日頃から日本語で結構ですので、論理的な意見を述べる訓練をしておくことをお勧めします。

ーListeningーTOEFL iBTの勉強方法

Listeningの能力を上げるには私は苦労しました。4つのスキルの中で一番苦手でした。留学を終えて帰国してから、日本語の会話の中でも聞き間違いが結構あることに気が付きました。もともと聞く力が低いのだなと思いました。それでも、Listeningのスコアを上げなければいけません。

基本的にListening は、当然ですが英語をしっかり聞くことです。時間があれば英語を聞く習慣をまずもつことが必要です。いろいろ試したなかで比較的効果があったかなと思うのは、英語のCDを片方のイヤフォンで片耳で聞く方法です。片耳しか音が聞こえないので意外と集中して聞くようになりました。私の場合は、飛躍的にListeningのスコアが伸びたわけではありませんでした。Listeningのスキルは私としては一定速度で少しずつ力がついていった感じです。目標を失わず、聞き続けることを実践しました。

TOEFL iBTのListeningでは、教授の英語の講義を聞いて質問に答えます。よって、note takingのスキルも重要です。聞き取れたキーワードをノートに書き落としていくのですが、必ずしも英語で書き落とす必要はありません。聞きとれた言葉をカタカナで書き落としても問題ありません。要は、講義の内容を聞き取ることが一番の肝ですので。私は、目標のスコアをクリアできた時でもカタカナでノートをとっていました。

英語は日本語と比較して論理的な言語ですので、英語の講義も論理的な構造で説明されます。したがって、ノートをとるメモ用紙のスペースを広めにとって、

・一つ目のトピック→説明の簡単なメモ

・二つ目のトピック→説明の簡単なメモ

・結論

を書き落としていくとよいでしょう。その際に、トピックの話題が変わったと思ったら、その時点で一本線を横にひいておくと、話題の切れ目が見やすくなると思います。

―Writing―TOEFL iBTの勉強方法

TOEFL iBTの4スキルの一つであるWritingの勉強方法について今日はお伝えします。

Writingでは、あるトピックを読んだうえで教授の短い講義を聞き、自分の考えとして、トピックについて賛成の立場をとるか反対の立場をとるかなどを書いていきます。

英語のWritingですので、論理的な構造をもった文章を書く必要があります。論理的な構造といっても、単時間に書き上げるのはなかなか難しいです。そこで私が学んだ方法は、テンプレートをあらかじめ記憶して、有無を言わさずそのテンプレートを優先的に入力画面に打ち込む方法です。

例えば以下のwriting essayを見てください。ボールドにした表現をあらかじめ記憶します。記憶したテンプレートを入力したのち、テンプレートの間の表現を埋めていきます。この方法であれば、論理的な構造は確立できていますので、大きな失点にはなりにくいです。あとは、テンプレート間の表現をなるべく濃く埋めていくことです。

In contrast to the reading passage​, which emphasizes the qualities of Rococo art that led to its critical dismissal, the lecturer focuses on​ redeeming characteristics of the style. The professor disagrees with the text about ​the significance of the art’s aristocratic audience, subject matter, and use of elaborate decoration.

The passage explains that ​Rococo art was often created for aristocratic buyers who ignored the poor, but social changes in Europe created an environment that was hostile toward those who catered to the ruling class. However​, the professor points out that ​most art throughout history was actually created for wealthy patrons; Rococo art is not totally unique in that regard. What’s more, ​she mentions that Rococo artists sometimes worked on public places, like churches, which were clearly not designed for the wealthy alone.

The second point that the professor makes ​has to do with the subject matter of Rococo art. According to the text, ​Rococo style was interested in simple leisure and decoration rather than deep philosophical ideas. However​, the professor contradicts this by saying​that Rococo artists put subtlety and sophistication into their work. She gives an example of ​a painting that depicts three people whose relationships can be inferred just by the details of their facial expressions and postures. She believes that​ this shows unexpected depth.

Finally, in contrast to the reading passage’s claim that​ Rococo style is too elaborate, the professor reminds the students that this is a purely subjective point. Others appreciate the more difficult techniques and experimentation used in the paintings.

ーReadingーTOEFL iBTの勉強方法

アメリカの大学・大学院に留学するための条件の一つとして、TOEFL iBTのスコアの提出が求められます。留学を決意した日からTOEFL iBTの勉強を始めました。留学を目指している方はすでにご存じだと思いますが、英語の4スキル―読む、聞く、書く、話す―を総合的かつ客観的に評価されるインターネットベースのテストです。各スキル30点満点ですので、120点が総合の満点となります。

まずは、読む―Reading―について述べたいと思います。

Readingでは、かなりの長文が出題されます。従来の日本の英語教育は、読む・書くに主眼が置かれていましたので、Readingは得点しやすいと思ったら大間違いです。Readingとしての読み方のコツを身に付ける必要があります。

長文が5つのパラグラフから成っているとしましょう。英語は日本語と異なり、論理的な言語ですので、文章も論理的に書かれます。よって、パラグラフの成り立ちも論理的に組まれています。まず、第一パラグラフの最初の2~3行の内容を理解します。つぎに、第二パラグラフの最初の2~3行の内容を理解します。同様に、第三パラグラフの最初の2~3行の内容を理解します。これを最終パラグラフまで行います。すると、長文全体の構成が大まかに理解できます。この大まかな構成を理解できたら、長文の上流から下流にむけて質問は順に設定されていますので、上流側から答えを拾っていきます。このようにすれば、長文全体を読まなくても質問に答えられるようになります。

つまり、身に付けるスキルとして、各パラグラフの最初の2~3行の内容を優先的に理解することです。私はこのスキルを身に付けて、Readingのセクションのスコアアップを図りました。

aとtheの使い分け

当然ではありますが、ネイティブの人は母国語が英語なので、aとtheを使い分けています。日本人にとって、aとtheの使い分けは難しいものの一つだと思います。そういう私も、留学するまでは使い分けがよくわかりませんでした。

aは、中学英語では「ひとつの~」という訳語を主にあてます。よって、a carとあれば、車1台と理解するかと思います。これは正しいのですが、ネイティブには裏の意味を認識しています。それは、「(他にも)まわりには多くの車がある」という認識です。a carとは、「たくさん車がある中でのこの1台」という意味を含みます。よって、aを用いる場合、「まわりにたくさんある」という意味を伝えることになります。

一方、theは、中学英語では定冠詞と習うように、特定の名詞に付けます。the carとあれば、「その車」と特定されますので、「その1台」を意味します。つまり、theは「唯一一つ」という意味を含みます。まわりにあるたくさんの車は全く認識しません。

このように、aは、「まわりにたくさんある」という意味を含み、theは、「唯一一つ」という意味を含みます。

 

留学の面接時に避けた方がよい表現

英語圏の外国の大学や大学院に留学を考えている方に、留学の面接時に避けた方がよい英語表現をいくつかご提示したいと思います。

1. gonna

2. wanna

3. , right?

 

1. gonna

これは、「be going to」の口語表現です。日常英会話では多用されますし、ネイティブも多用しています。私も留学生活に慣れるに従い、使える表現になりました。しかし、留学の面接時は避けた方がよい表現の一つです。しっかり「be going to」と表現しましょう。

 

2. wanna

これは、「want to」の口語表現です。私は日本にいるときに英会話のトレーニングをしているときから使用していました。たしかに使いやすいですよね。でも、留学の面接時はしっかり「want to」と表現しましょう。なれなれしいと思われる可能性が高くなります。

3. , right?

これは、会話の文末表現としてよく使用されます。私が日本にいるときに英会話のトレーニングをしているときには学ばなかったのですが、留学生活に慣れるに従い、ネイティブがよく使用していることに気が付きました。日本語として訳すならば、「~だよね?」でしょうか。日常英会話ではなんら問題はありませんが、留学の面接時には、「~ですよね?」と面接官に聞くのはやはり失礼になりますので、「, right?」は避けてください。