“of”のネイティブ的な発音とは?

今回は、”of”のネイティブ的な発音について取り上げたいと思います。

中学英語では、「オブ」または「オヴ」と発音すると習います。私が中学生の時にもそのように習いました。

ネイティブ的な発音について述べる前に、”of”が英英辞典でどのように述べられているか確認しましょう。様々に使い方がされますが、英英辞典で一番の項目では以下のように説明されています。

“of” = used to show what a part belongs to or comes from.

Example 1: the back of the house

Example 2: the last scene of the movie

Example 3: the end of the day

これらの例はよく目にする”of”の使い方ですね。Example 1では、「ザバックオブ(ヴ)ザハウス」、Example 2では、「ザラストゥシーンオブ(ヴ)ザムーヴィー」、Example 3では、「ジエンドゥオブ(ヴ)ザデイ」という感じで発音している人が多いと思います。

では、ネイティブはどのように発音しているのでしょうか?

ネイティブは”of”を「ウブ(ヴ)」とソフトに発音しています。アクセントは全く置いていません。

Example 1: the back of the house「ザバックウブ(ヴ)ザハウス」

Example 2: the last scene of the movie「ザラストゥシーヌブ(ヴ)ザムーヴィー」

Example 3: the end of the day「ジエンドゥウブ(ヴ)ザデイ」

もっとネイティブ的な発音になると、「ウブ(ヴ)」は「」と発音されます。

Example 1: the back of the house「ザバックザハウス」

Example 2: the last scene of the movie「ザラストゥシーザムーヴィー」(nとaがリンクしてとなる)

Example 3: the end of the day「ジエンドゥザデイ」

ただし、例外があります。

“The heart of a champion”のように、”of”に続いて母音の”a”がくる場合は、「アア」と発音できませんので、「ウヴァ」となります。

アメリカの映画をみていて、「サヌヴァビッチ」と発音されているフレーズを聞いたことがあると思います。「くそたれ!」などのように訳されるフレーズですね。このフレーズを表記すると、”son of a bitch”となります。”of”は「ウヴ」と発音されるのと、”son”の”n”と”of”の「ウ」がリンクしますので「ヌ」と発音されます。よって、「サヌヴァビッチ」となります。

この発音のことを知っていると、ネイティブの英語を聞き取るときに役に立ちます。