今回は、”He/Him/His/Her/Them”のネイティブ的な発音について取り上げたいと思います。この記事を読み終わったときは、「えっ、意外!そうなの!?」となるかもしれません。事実、これを知った私がそういう感想をもったのですから。
中学英語ではこれらの代名詞を習います。そして発音はそれぞれ、
“He” = 「ヒー」”Him” =「ヒム」”His” =「ヒズ」”Them” =「ゼム」
と習ったと思います。”Them”を除いて、”H”が入っていますから「ヒ」という発音が入るのは自然なことです。単語それ自体を発音するのであればこれで特に問題ありません。しかし、英会話で文章を話す場合はこの原則はなくなります。ネイティブの発音の原則は、「”H”を発音しない」です。例文を見ていきましょう。
“Who says he‘s not ready?”→”Who says e‘s not ready?”「フーセズィーズノットレディ」(”says”の後ろの”s”と”e‘s”がリンクするので、「ズィーズ」と発音する。)
“She likes him.”→”She likes im.”「シーライクシム(ン)」(”likes”の”s”と”im“がリンクするので、「シム(ン)」と発音する。”m”は口を閉じる発音になるので、音的には「ン」に近い。)
“I like his personality.”→”I like is personality.”「アイライキズパーソナリティ」(”like”の”ke”と”is“がリンクするので、「キズ」と発音する。)
“I don’t understand her.”→”I don’t understand er.”「アイドンアンダースタンダー」(”understand”の後ろの”d”と”er“がリンクするので、「ダー」と発音する。この場合、”r”の発音が混じるので、舌を口の中で丸めた状態で、舌が口のどこにも触れない位置において発音することがポイントです。)
“I hate them.”→”I hate em“「アイヘイデム(ン)」(”hate”の”te”が”d”soundとなり、”em“とリンクするので、「デム(ン)」と発音する。”m”は口を閉じる発音になるので、音的には「ン」に近い。)
いかがでしょうか?最初は、私は馴染めなかったのですが、今ではこの原則にのっとって発音するように心がけています。この原則を知っておけば、ネイティブの発音も聞き分けることができていきます。