いかに本人に気付かせるか

このブログでは「モチベーションをあげる」ことをキーワードにしています。

「自分」のモチベーションの上げ方

「部下・選手・学生」などのモチベーションの上げ方

を取り上げてきました。

このブログを見ていただいている皆さんの中には、社会人の方も多いと思います。

組織の大小にかかわらず、リーダーの位置で仕事をされている方も多いと思います。

世の中には立派なリーダーシップを発揮して組織をひっぱっている方々がたくさんいます。

その中でも、わたくしが人間的にも実績的にも尊敬できる人物に「ジーコ」さんがいます。

ジーコさんが書かれた著書に「ジーコのリーダー論」があります。

ジーコさんの実績に裏打ちされたリーダー論を紐解き、皆さんの組織のモチベーションをあげることに役立てていただけると幸いです。

 「百人の部下がいれば、百通りの教え方がある」

「もし才能がないとわかったら、それはいったいどういう能力が欠如しているのであり、それはどういう練習を積み重ねれば、カバーできるかを考える。そして、逆に才能があるとわかったら、それはどういう才能で、どんな練習をしたら、それをもっと伸ばしていけるかを考える。指導者としては、それがもっともたいせつなことだ。」

貴重な示唆が示されていますね。

まさに、「百人の部下がいれば、百通りの教え方がある」という言葉が端的に表現しています。

才能や能力が高い部下・選手・学生などには、その才能・能力をより伸ばすために、いろんな刺激を与えようと考えることができます。

一方、そうでない部下・選手・学生などには、欠如している部分をいかに本人に「気付かせる」かがカギになるように思います。

直接言葉で表現して伝えるにしても、本人がその表現によって奮起するタイプであればよいと思います。

しかし、いろんな個性がある現在では、リーダーにはケースに合わせて表現するスキルが必要だと思います。

まさに個別対応ですね。

「いかに本人に気付かせるか」

一つの対応として、「コーチング」の手法で彼らに質問することが挙げられると思います。

本人に気付いてもらうための質問を投げかけ、本人の中から気付きを導いていく。

「コーチング」をする際、本人とリーダー自身(あなた)の座る位置にも気を配ることが必要です。

お互いに対面する位置で座ると、心理的に「抗う」気持ちが無意識に生まれてしまいますので、本人が素直に聞き入れない可能性があります。

好ましいのは、お互いの向き合う角度が90度以内になる位置です。例えば、下の写真のような感じです(↓)。

「いかに本人に気付かせるか」

「いかに本人に気付かせるか」

「いかに本人に気付かせるか」