自分の役割を気付かせるためにチャンスを与える

このブログでは「モチベーションをあげる」ことをキーワードにしています。

「自分」のモチベーションの上げ方

「部下・選手・学生」などのモチベーションの上げ方

を取り上げてきました。

このブログを見ていただいている皆さんの中には、社会人の方も多いと思います。

組織の大小にかかわらず、リーダーの位置で仕事をされている方も多いと思います。

世の中には立派なリーダーシップを発揮して組織をひっぱっている方々がたくさんいます。

その中でも、わたくしが人間的にも実績的にも尊敬できる人物に「ジーコ」さんがいます。

ジーコさんが書かれた著書に「ジーコのリーダー論」があります。

ジーコさんの実績に裏打ちされたリーダー論を紐解き、皆さんの組織のモチベーションをあげることに役立てていただけると幸いです。

 「全員に役割意識が芽生えたとき、組織は最強になる」

「自分の役割をきちんと認識していない者がひとりでもいると、組織にマイナスをもたらす。組織を預かるリーダーは、非常のようだが、そういう人間をはずすことも必要だ。

しかし、同時にチャンスも与えてやらなければならない。自分の役割を認識し、組織のために自分は何をやらなければいけないのかを気づかせる状況を作ってやるのである。」

理解力のある部下などであれば、言葉で説明してすぐ意図が伝わりますが、世の中にはいろんな人がいるので、必ずしも意図が伝わらないこともあると思います。

そのような場合、ジーコさんがおっしゃるように、非常ではあるかもしれませんが、私もそういう人間をはずすことは必要だと思います。

しかし、そのままにしておくと負のスパイラルに入ってしまう人もいると思いますので、しかるべきタイミングでチャンスを与える必要が確かにあります。

感情的に対応するのではなく、あくまでリーダーの気配りとして、組織からはずす正当な理由を明確に説明したうえで対応する必要がありますね。

はずす目的は、組織の中の自分の役割を認識して気付いてもらうためであるということです。

つまり、教育の視点があるということを伝えることですね。

あなたを育てるためだというメッセージが届くように関わることが必要です。

リーダーとして言葉のセンスを磨いたところを発揮するよい機会です。感情論ではなく、あくまで教育の視点で言葉を選びましょう。

組織を強くするために必要なステップでもあるということを、リーダーとして認識して臨むとよいでしょう。

「組織の中の自分の役割を認識して気付かせるためにチャンスを与える」