個人技を活かすためにその力を発揮しやすい状況を作ってあげる

このブログでは「モチベーションをあげる」ことをキーワードにしています。

「自分」のモチベーションの上げ方

「部下・選手・学生」などのモチベーションの上げ方

を取り上げてきました。

このブログを見ていただいている皆さんの中には、社会人の方も多いと思います。

組織の大小にかかわらず、リーダーの位置で仕事をされている方も多いと思います。世の中には立派なリーダーシップを発揮して組織をひっぱっている方々がたくさんいます。

その中でも、わたくしが人間的にも実績的にも尊敬できる人物に「ジーコ」さんがいます。

ジーコさんが書かれた著書に「ジーコのリーダー論」があります。ジーコさんの実績に裏打ちされたリーダー論を紐解き、皆さんの組織のモチベーションをあげることに役立てていただけると幸いです。

 「リーダーは、部下に組織の一員であることを理解させなければならない」

「もちろん、個人の能力は重要である。しかし、それ以上に勝敗を分ける大きな要因となるのはチームワークだ。高度な個人技を活かすためには、その力を発揮しやすい状況を作らなければならない。他のチームメイトが協力して状況を作ってくれるから、個人技も冴えるのだ。南米チームの個人技が目立つのは、そのようなチームのアシストがあるからなのである。」

チームメイトが協力して高度な個人技を発揮できる状況を作ってくれる。

これはリーダーとして参考になる視点ですね。

リーダーはとかく、部下などを管理する意識が強くなりやすいですが、そうではなく、部下の個人能力を発揮しやすい状況や環境を作ってあげる視点が必要であると読み取れます。

このような状況や環境を作るには、第一に、

円滑な人間関係の構築

だと私は考えます。

パワハラ・アカハラ・セクハラなどのニュースが絶え間なく報道される昨今ですが、これらの報道を他山の石として捉えておく必要がリーダーにはあると思います。

人間は感情の動物と言われます。

瞬間的に「怒り」「いらだち」などの感情が湧くことは人間として避けられません。

しかし、感情に任せて部下などに対応してしまうからこれらのような報道につながるのだと思います。

プロフェッショナルは自分の感情をコントロールすることである―私が留学した時に学んだ考え方です。

リーダーは自分の感情をコントロールして、部下との間の円滑な人間関係を構築し、部下の個人能力の発揮に導く―この考え方が大切だと思います。