

周囲の人のモチベーションをあげさせる関わりの参考になる書籍を前回ご紹介しました。
この書籍は、元ラグビー日本代表監督を務められた平尾誠二さんの組織のリーダー論について表現されているものです。
この書籍の中で、平尾誠二さん自身の言葉で表現されているものをひとつずつ取り上げていきたいと思います。
「伝統のあるチームには改革は難しい。もちろん、歴史や伝統のいい点はたくさんあります。しかし、伝統を守ることが、ときにはチームに悪影響を及ぼすことだってあるのです。
伝統といっても結局は、それが考え出された時代にそのやり方が効果的だったというだけのことであって、それを人も環境も変わった現在にそのままもちこんでうまくいくと考えること自体に、ぼくはかなり無理があると思います。」
「伝統」という言葉は聞こえはいいのですが、平尾さんのおっしゃるように、改革するときには邪魔になったり足かせになったりしますね。このことを理解したうえで、選手・学生・部下などの指導にあたる視点が必要なのだと思います。健全なリーダーシップを発揮するためにも身に着けたいものです(自戒を含めて)。