恐怖で抑えつけることは、考えることを奪う。

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周囲の人のモチベーションをあげさせる関わりの参考になる書籍を前回ご紹介しました。

この書籍は、元ラグビー日本代表監督を務められた平尾誠二さんの組織のリーダー論について表現されているものです。
この書籍の中で、平尾誠二さん自身の言葉で表現されているものをひとつずつ取り上げていきたいと思います。

「日本の場合、監督と選手の関係が先生と生徒の延長なので、監督が「バカヤロー」と言えば、選手は言うことをを聞くわけです。「高校生らしく走れ」なんて、わけのわからない怒られ方をしても、とりあえず選手はそれに従います。でも、それはただ恐怖で支配しているだけですから、監督の目が届かなくなれば、とたんに強制力がなくなって、選手は手を抜きはじめる。それに、恐怖で抑えつけられることに慣れた選手は、考えることをしなくなります。応用力や自主性も育ちません。

選手・学生・部下などを「怒る」とか「殴る」とかなどの手段で指導する指導者・教員・上司がいますね。その人たちは、自分がそのような指導・教育を受けてきた歴史があるので、その経験をもとに体現しているのだと思います。しかし、選手・学生・部下などのモチベーションをあげさせるための関りをするためには、一歩引いて自らの経験を客観視する視点が必要だと思います。健全なリーダーシップを発揮するには重要な視点だと私は思います。

 

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