

今回は”For”のネイティブ的な発音について取り上げたいと思います。
中学英語では、大部分の人は「フォー」と発音すると学んだと思います。
もちろん、間違いではないのですが、ネイティブが「フォー」と発音する場面は限られます。
まずは、ネイティブが普段どのように発音しているかを見ていきましょう。
ネイティブが自然に”for”を発音するときは、音を短くして“f”「フ」または”fr”「フル」と発音しています。
“I wait for you.”
→”I wait f you.”「アイウェイトゥフユー」
または”I wait fr you.”「アイウェイトゥフルユー」(この場合は、”r”が含まれますので、舌を口の中で丸めた状態で、舌が口のどこにも触れない位置において発音することがポイントです。)
“Thank you for yesterday.”
→”Thank you f yesterday.”「サンキューフイエスタデイ」
または”Thank you fr yesterday.”「サンキューフルイエスタデイ」(この場合は、”r”が含まれますので、舌を口の中で丸めた状態で、舌が口のどこにも触れない位置において発音することがポイントです。)
次に、ネイティブが「フォー」と発音する場面を見ていきましょう。次の文を見てください。
“For a while, I didn’t see you.”
“For”に母音の”a”が続いていますね。
この場合は、ネイティブは明確に「フォー」と発音しています。つまり、「フォーラフワイル・・・」。
“Please call for a cab from your room.”
同じように、“for”に母音の”a”が続いていますので、「・・・フォーラキャブ・・・」と明確に発音します。
中学英語で学んだこのような基本的な前置詞一つとっても、ネイティブ的な発音を身に付けようとすると奥が深いことがわかります。
中学英語では、なかなかここまで発音を意識して教えることは時間的に難しいと思います。
このブログは、今後もこのようなネイティブ的な発音の例を取り上げていきたいと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。