

今回は、”and”のネイティブ的な発音について取り上げたいと思います。
中学英語では、「アンドゥ」と発音すると学んだ人は多いのではないかと思います。かくゆう私もTOEFL iBTの勉強をしていても、”and”をネイティブ的に発音しようという意識はなく、「アンドゥ」と思いっきり発音していました。それでもTOEFL iBTのSpeakingのセクションでは、用が足りていたので問題は特にありません。
しかし、留学生活を始めてしばらくすると英語の生活に慣れてきて、少しずつ余裕がでてきます。そうすると、ネイティブがどのように発音しているかに意識を向けることができるようになりました。その中で、今回取り上げる”and”は、何気ない単語と思われるかもしれませんが、ネイティブに近い発音をしようと思うのであれば、あなどれない単語の一つになります。
ネイティブは、”and”を「ウン」と発音しています。”d”の発音はカットされていることがほとんどです。例文を挙げてみてみましょう。
“Curry an(d) rice”(カレーライス)
「カリーウンライス」
“and”の発音のコツは、「ウン」をソフトに発音することです。最初はゆっくりで結構ですので、何回か発音してみてください。慣れてきたら少しスピードを上げていきます。
次の例文はいかがでしょうか?
“You an(d) I”(あなたと私)
「ユーウンナイ」
この場合、”I”が母音のため、”an(d)”の”n”と発音するときにリンクしますので、「ナイ」と発音します。
“Nine hundred an(d) eighty yen.”(980円です。)
「ナインハンドゥレッドゥウンネエイティーイエン」
この場合も同様に、”eighty”の”e”が母音のため、”an(d)”の”n”と発音するときにリンクしますので、「ネエイティー」と発音します。
何度も発音してみると、ネイティブっぽい発音をしている感じになりませんか?
「ロックンロール」は昔からよく耳にする日本語英語ですが、これは以下のように綴ります。
“Rock and Roll”→”Rock‘n Roll”
この場合も、「ウン」をソフトに発音することを知っていれば、自然と納得いくのではないでしょうか?
「たかが”and”、されど”and”」
さりげない単語の発音にも気を配ることができると、おのずと発音はよくなっていくと思います。がんばっていきましょう。