今回は、英語の発音の中で、”t”の発音に注目して述べていこうと思います。
学校教育における英語の教科で、最近はどのように教えられているかはわかりませんが、私が受けた中学英語・高校英語では、”t”の発音について特段教育を受けた記憶がありません。よって、”t”を含む単語はすべて「トゥ」と発音していました。
留学前に日本で学んでいた英会話スクールのネイティブのインストラクターからは、「”t”は無声音だから発音しない。」と教えられました。例えば、
“No, I don’t.”
「ノーアイドントゥ」ではなく、「ノーアイドン」と発音するのがネイティブの発音となります。Notのnが「ドン」の発音の中に含まれていますので、否定の意味を表す単語の一部は発音されているので、ネイティブには通じるということです。
“A little bit.”
この表現はどのように発音すればよいでしょうか?「アリトルビットゥ」と発音していませんか?同じように無声音として扱いますので、「アリルビ」がネイティブの発音となります。この表現は、日常英会話でよく用いるものですが、ネイティブが”t”を発音しているところを聞いたことがありません。「アリルビ」でしっかり伝わりますので、英会話の際に使ってみてください。
“hot dog”
これはどうでしょうか?そうですね、「ホッドッグ」ですね。この場合は、Sibling Consonant Linkという発音の原則に従っています。
Sibling Consonant Link : 単語の末尾が子音で終わっているものと次の単語の頭の子音が同じ(または似ている)場合、単語の末尾の子音の発音をカットして二語をつなげて発音すること。
“big girl”
例えばこの場合、単語の末尾の子音gと次の単語の頭の子音gが同じですので、最初のgの発音をカットして、「ビッガール」と発音します。
英語の”t”は”d”として発音することも多いので、”hot dog”は”hod dog”となり、最初のdの発音をカットして、「ホッドッグ」と発音することになります。
この「”t”は”d”として発音することも多い」というところが意外と盲点でして、私もしばらく馴染まなかったところでしたが、よくよくネイティブの発音を聞いていると、”d”の音が聞こえることが分かりました。
“What are you doing?”
「フヮダユデューイン」とネイティブは発音していますね。”t”の発音をこのように知っておくと、ネイティブに近い発音ができますね。