

アメリカの大学院での留学生活を始めて、準備が必要なことの一つに携帯電話を契約することがあります。留学当初は、listeningの能力がまだまだ低い時でしたので、携帯電話のお店の窓口で契約するときは自分一人では契約できなさそうだったので、同じ大学ですでに学んでいる日本人の学生をいろんなつてを使って紹介してもらい、一緒にお店まで行ってもらいました。
その友達はいとも簡単に契約をしてくれました。とてもありがたかったと同時、大学院を卒業するまでには、自分一人の力で解約できるように英語力をつけようと決意した瞬間でした。
携帯電話を持って、クラスメートと電話番号を交換しました。そこで、困ったことに出くわしました。対面で会って話しているときは、自分の英語表現が拙くても、ボディーランゲージが使えるのでコミュニケーションは取れるのですが、電話だと言葉だけが唯一のコミュニケーションツールになりますので、listeningの能力がまだ低い自分には実はハードルが高いことがわかったのです。
「壁は乗り越えられる人の前にしか現れない。」といいます。ポジティブにとらえて、乗り越えようと努力しました。まずは、電話で会話しているネイティブの話し方を観察してみました。すると、電話がかかってくると、
“What’s up?”
と言って、電話に出ている様子をよく見かけることに気が付きました。
中学英語などでは、おそらく”Hello?”と教わるのだと思いますが、逆にこの表現で電話に出る状況はあまり見かけませんでした。
“What’s up?”は、友達同士の電話では気さくな応答表現であるということが推測できますね。それが分かってからは、クラスメートからの電話はすべて”What’s up?”といって電話に出て、会話がスムーズに進むことを経験しました。
例えば、見知らぬ番号からの着信では、やはり、
“Hello? This is Nick speaking.”
となりますね。ケースに合わせて使い分ける必要がありますね。
このような状況に限らず、”What’s up?”は便利な表現であり、何か話題を聞き出して会話をしたい場合は、”What’s up?”と始めると会話が始められます。”What’s up?”を使ったネイティブの脳裏には「話したい」や「会話を始めたい」というふうに思っています。