So-soと答えるときは気を付けて!

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私が留学していた時は、大学の学生寮に住んでいました。学生寮の管理人は、同じ学部の同学年のブラジル系アメリカ人です。彼はアメリカで育ったということと、ブラジルという元々のラテン系であるため、非常に気さくな人でした。

ある日、彼が学生寮の中で僕に話しかけてきました。

 

彼:”How are you doing?”

私:”So-so.”

彼:”What happens to you?”

私:”・・・”

 

私は特に会話をするつもりはなく、日本語で言う「まあまあだよ」と伝えたかったので”So-so.”と答えたのですが、会話が始まろうという状況になりました。とても戸惑いを感じました。

ネイティブは”How are you doing?”と聞くときは、本心で「元気か?調子はどう?」と聞いていません。単なる言葉がけです。ネイティブに言わせれば、無意識の言葉がけとも言えるようです。よって、大した答えを期待してはいません。しかし、その答えが”So-so.”だと、「おお、どうしたんだ、話を聞いてあげよう!」となるのです。つまり、会話が始まるのです。

その日の体調で、人とあまり話したくない日もありますよね。そういう時に、”So-so.”と答えると、ちょっと大変な思いをすることになりますので、使うシチュエーションを注意するとよいと思います。むしろ、アメリカ生活を始めたら日本語的な発想をやめて、常に”I’m good!”と答えていた方がいいかもしれません。人とあまり話したくない日は、体調がまあまあでも、あえて”I’m good!”と言っておけば、お互い通りすがるだけで済むでしょう。

ちなみに、中学英語では「調子はどうですか?元気ですか?」という問いかけには”How are you?”と習いますね。でも、私は留学中に、ネイティブがこの表現を口にしたことを聞いたことがありません。ネイティブはいつも”How are you doing?”でした。自然な英会話を始めるときは、”How are you doing?”と気さくに声がけするといいでしょう。

私の中学2年生の娘に”How are you doing?”と尋ねたところ、”I’m tired.”と答えました。こう答えられたら、”Why tired?”と聞きたくなりますよね。会話が始まります。疲れているのに理由を言わなければいけないのはつらいことでしょう。娘は一生懸命英語で理由を答えていましたが、”I’m good!”といっておけば、つらくなくてよかったのにね!

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